ナンギな土地。
【家の建てられない土地】
いわゆる "但し書き道路" って聞いたことありますか?
家を建てるには、敷地が建築基準法上の "道路" に2メートル以上接道している必要があります(第42条第1項)。
建築基準法上の "道路" とは幅員4メートル(または6メートル)以上で、ある条件を満たしたものを言うのですが、例外として、幅員4メートル(または6メートル)に満たなくとも一定の条件を満たせば、建築が認められます(同条第2項)。
実は、びびぱんの土地は、その第42条第2項にも当てはまらず、本来建築は不可能な土地だったのです。
と言ってもそんな土地を不動産業者が宅地として仲介などするはずはなく、建築が認められる方法があるのです。それが第43条第1項の但し書きに規定されています。
一定の条件を満たして、なおかつ建築審査会の同意を得て市が許可した場合は建築が認められるというのがそれで、そんな土地が "但し書き道路" と呼ばれていたのでした。
こういうことは、この土地を買うに当たって、勉強して知りました。
"但し書き道路" の場合は住宅ローンがおりにくいという話も、R銀行の相談会に行ったときに知りました。
もっとも、もともとアパートか何かの建っていた土地を3分割して分譲したうちの1区画であり、この記事を書いている2009年3月26日時点で、すでに残りの2区画のうちの1区画には許可が下りて家が建っているので、建築が認められないのではという心配はほとんどしていません。
また、こういう悪い条件のおかげで近隣の相場よりも安く買えたのだろうから、結果オーライッ。
【水の出ない家】
これは初めてTハウジングに行ったときから聞いていました。
敷地には口径の小さい水道管しか来ていないため圧力が足らず、2階(や3階)に水を上げるにはポンプが必要だということです。
ただし本管から口径の大きい水道管を引き直すことが出来るかもしれないという話だったので、出来ればその方が良いとTハウジングには伝えていました。
ポンプを設置するのにも維持管理にも余分なお金がかかりますからね(びびぱんの目指しているのは、なるべくメンテの手間と費用のかからない家)。
結論だけ書くと、昨年のうちに無事本管から新しい水道管を引くことが出来ました。結果オーライッ。
その工事費用は決済のときに清算しています。
【燃える家はNG】
設計が始まって担当の佐々木さんに話を聞くまでよく理解していませんでしたが、びびぱんの土地は準防火地域に指定されていました。
要は、外壁等には不燃材を使用しなければならないということです。
これにより、木材を使ったデッキや目隠し(ルーバー)は不可となりました。残念。
まぁ、木のデッキやルーバーはメンテの手間がかかるので、考えようによっては、木に見える不燃材のデッキや金属のルーバーの方で良かったのだろうと思います。
これも結果オーライッ。
--
ほかにも一筋縄でいかないことはあるのですが、現在まだ進行中のこともあり、また折りを見て書いていきたいと思います。
いよいよローン決済。
今までは電話のやり取りだけでした。
依頼書にはんこを押して、見積書を受け取る。
えっ!? いくら(親の)知り合い価格だからって、こんなに安くていいの!?
M先生の取り分ほとんどないやん・・・。
いやはや、ありがとうございます!
--
その1週間後、K金庫でローン決済が行われました。
Tハウジング(売り手兼仲介業者)、びびぱん(買い手)、そしてK金庫それぞれ別の司法書士がついているので、4畳半ほどのミーティングルームみたいな部屋の中はもうひとだらけ。10人近くいたんじゃないだろうか。
そうそう、売り手側の司法書士は齢80を超えた、杖をついたヨボヨボの "大先生" と呼ばれるお方で、部屋の外のソファーに鎮座したまま、実際の業務はフィギュアスケートの長久保コーチ似の事務員さんが進めていました(笑)
当事者であるびびぱんをよそに、ものごとがだーっと進んで、たまに買い手側の司法書士M先生に言われるがまま、書類にはんこを押したりしてました。
まぁこんなもんなんでしょうね・・・。
K金庫の司法書士(たまたまM先生の知り合い)に登記所に走ってもらって、この日は終了。
これでようやく正式に、あの24坪弱の土地がびびぱんのものに!
と言っても、このときは特に感慨深いものも何もありませんでしたが。
見学、そして設計打ち合わせ。
決済に先駆けて中間金の支払いを済ませました。
--
11月後半の土・日は、2日連続で横田建築が実際に手がけた家を見学させてもらいました。
土曜日はびびぱん邸と同じ新築のSさん邸、日曜日はハーフDIYリフォームのKさん邸。
このときも高速が混んで、土曜日は10分ほど遅刻、そして日曜日は1時間以上の大遅刻。大変申し訳ありませんでした→11月と言えば京都は紅葉観光シーズン、観光シーズンの京都をあなどっていました・・・。
しかし実際の家を見せて頂くことでびびぱんの家に対するイメージもぐっとふくらみ、本当に参考になりました。2件とも陽の光のたくさん入る明るくてステキな家だったので、びびぱんもDIYを頑張らねばと身の引き締まる思い。
Sさん、Kさん、ありがとうございました。
担当の佐々木さんには、先日送ってもらったラフプランについて、気に入ったので大枠このまま進めて下さいと伝えました。
--
翌週の平日、びびぱん2人で休みを取って、K金庫に住宅ローンの契約に。
いろんな書類にひたすらはんこをつきまくり。
その後、キッチンのイメージをふくらませるため、ポートアイランドのIKEAへ。
--
11月最後の日曜日、横田建築で設計の打ち合わせ。
3回連続でクルマで遅刻したので、今回は電車で行きました。
佐々木さんからは「"びびぱん。" 見ました。」
ラフプランを見て作った、新居に持っていきたい家具リストのPDFファイルは、サイズが大きくなりすぎたので "びびぱん。" のサーバーにUPして、そのURLをメールで送ったのでした。おかげで横田建築にびびぱんがびびぱんだとバレた模様(笑)
新しい図面を見せてもらうと、新居に持っていきたい家具リストの内容がちゃんと反映されていました。
しかも、S家にラフプランを見てもらいアドヴァイスをもらっていた収納のことや、びびんばが考えていたロフトとロフトをつなぐ渡り廊下(ブリッジ)が、こちらが言う前にプランに入っている!
横田建築と(佐々木さんと?)びびぱんの相性の良さを感じた瞬間でした。
ラフプランキタ!!
しかし、その後、2週間ほどで確定すると言っていた、ローンの連絡が来なくってヤキモキするはめに。。。
R金庫担当者不在で連絡が付かなかったりで、日にちだけがどんどん過ぎていく→間で一度もう少しかかりますという内容の連絡があった気がする。
申し込みから25日後、やっとローン決定の連絡が職場の電話が入りました。
で、これから本申し込みを行って、書類が全て整ってから、売手、買手、貸手がそろって決済を行うとのこと。
ローンが決定して一安心ですが、土地取得までまだ道のりは長そうです。
ローン決定の次の日、舞い上がってる、びびぱんのもとに、ラフプランが届きました。
ぱんだ大興奮!!
びびんば仕事で見れずニヤリ
ラフプランですが、これから我が家がどうなるのか、期待と想像がむくむくと広がる仕上がりでした。
広いウッドデッキ、ぱんだ待望のキッチン、そしてロフトが2つ→びびんばの部屋確定。
しかしながら、そのままの図面だと、今の家から持って行くものをすべておさめるのが難しそうだったので、家具リスト(写真とサイズ付き)を作成して佐々木さんにメールで送信!!
契約、また契約。
事前に重要事項説明書(案)をメールで送らせ、買手(びびぱん)側の司法書士M先生にチェックしてもらっていたので、安心して契約に臨むことができました。
ただ、当初は現金で取引するつもりであることを伝えていたので、後日「住宅ローンを組むことにしたので契約書にローン特約も放り込んで下さい。」と伝えていたものの、Tハウジング側も土地の購入に住宅ローンがおりるという事例を知らなかったらしく、難色を示されました。
しかしそれもTハウジング社長の「やったったらええやん!」のひと声で解決。
宅建主任者から重要事項説明を受け、契約書に押印し、手付金の支払い。
びびぱんの予定では1時間程度で終わる見込みだったのですが、何かと時間を取られ、結局2時間半ほどかかりました。
びびぱんはその後、友達と年2回恒例のBBQ大会へ。
--
翌週、K金庫に正式に住宅ローンの申し込みに。
儲けない担当者いはく、審査の結果は2週間で出るでしょう、とのこと。
--
11月アタマには横田建築と設計契約。
クルマで行ったのですが、高速道路が混んでいて10分ほど遅刻してしまいました。
担当の佐々木さんと初めて顔合わせ。
間取りの希望などを尋ねられましたが、まだ具体的なイメージを持っていなかったので、先ずラフプランを作成してもらうことに。
いよいよ本格的にいえづくりが始まります!
--
しかしその後、K金庫からは3週間を過ぎても審査結果の返事が来ず、びびぱんは毎日やきもきしながら過ごすことになるのです。
本格始動。
次は家本体の設計と建築先です。
6月に見学に行った横田建築さんに再度、連絡を取りました。
こんにちは。
6月に京都の体感型モデルルームを見学させて頂いたびびぱんです。
あの後土地の購入を巡って二転三転しましたが、この度ようやく、ある土地の契約の話が進みつつあります。
つきましては、横田満康建築研究所さんとの設計監理契約の内容や、私たちの家作りについて具体的にお話をしたく、事務所にお邪魔したいと思いメールしました。
また、住宅ローンについても検討中で、横田さんと契約した場合の設計監理費や、工事費の支払いがどのタイミングで必要となってくるのか教えて頂けないでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
スムーズに打ち合わせできるように、びびぱんの家をこんな風にしたいというイメージをまとめてみたりもしました。
土地を探している段階から、あまり広い土地は買えそうにないので漠然と「3階建てになるだろうなぁ」と考えていたが、思っていたよりも広い土地を買うことになったので、希望する空間の広さや日当たり・風通し等がクリア出来るのであれば、2階建ての方が良い。
遮熱断熱通気工法。
外壁はガルバリウム鋼板を使用。
スケルトン・インフィル。
広~いウッドデッキ。
背の高い目隠しには木を使いたい。
IKEAのキッチンを「U」型もしくは「II」型に。
オール電化ではなく電気・ガス併用。
オフシーズンのもの(扇風機・加湿器・ガスヒーター・スキー板等)のための収納が欲しい
ロフトでも可。
DIYは出来る限りのことをしたい。
寝室とリビングには珪藻土を塗りたい。(トイレに珪藻土はもったいない?)
そして、10月頭、二度目の横田建築研究所、訪問です。
家のイメージ作り、この土地だったら2階建てで広さが取れます、横田建築で同じような規模の土地建てた住宅の模型を見せていただき、大枠を固めました。
あと、設計の契約のこと、ローンについて、お聞きしました。
その中で、資金について、土地はローン、建築に現金を残すほうがよく、住居を建築するための土地であればローンも組めるというのを聞きました。
打ち合わせ終了後、その足でK金庫にローンの相談にと、びびぱん邸に向けてはしごです。
しかし、K金庫、相談に行ったつもりが、土地だけ先行して住宅ローンを組めるか聞いたところ「いけますよ~。」と即返事があり、その場で書類を記入して、そのまま予備申請と相成りました。